体脂肪は簡単には燃えてくれない。 どうすればいいの?
私達はつらい運動や食事制限までして何で痩せたいと思うのでしょうか?
健康のため? 異性にモテタイため? 長生きのため?
人それぞれに痩せるための決意や思いがあるはずです。
エステテシャン時代はお客様のために色々とお話を聞き助言をしておりましたが、仕事を離れて最近思う事は、健康のために体を維持したいと考えております。
誰でも一度はこんな事を考えるのではないでしょうか?
「体脂肪が自然に落ちて、楽をして痩せることはできないのかと。」
このような欲求に対して、巷では簡単に体重を落とせるなどと言ったさまざまな方法が紹介されています。 怪しいものもかなりあると聞いておりますので十分注意してください。
それでは、楽に脂肪を落とす方法があるのか?
何も食べなければ、運動をしなくても体脂肪は減ります。でもこれは、非常につらい方法ですよね!
本題ですが、実はせっかく体に貯め込んだ皆さんの体脂肪は中性脂肪として収められており、この中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解しないと燃焼されないのです。
何の事かよくわからないですよね? そこで簡単にご説明しましょう。
・そもそも体脂肪とは何か
みなさん知っていると思いますが、体に貯えられた脂肪のことをいいます。
そして、体脂肪率とは体重に占める体脂肪の比率をパーセントで表したものです。
お腹のへそ上を計測して男性で85cm以上、女性で90cm以上ある人は内臓脂肪型肥満と診察されます。
・脂肪酸とは何か
脂肪酸は炭素、水素、酸素が鎖状につながった物質であり、体内で最後は炭酸ガスと水になりこの過程でエネルギーすなわち熱を出します。
脂肪酸はさまざまな種類がありますが、大きく分類すると、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
1.飽和脂肪酸
肉や乳製品などの動物性食品に多く含まれています。
摂りすぎると動脈硬化になる恐れがあり、常温では固形になっているのが特徴です。
飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを増やします。
2.不飽和脂肪酸
オリーブ油に含まれるオレイン酸が代表的な成分で、動脈硬化、便秘等の予防になります。
オレイン酸は体内で酸化されにくい特徴があり、植物油の中で最も消化・吸収がよいとされています。
不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールを下げる作用があります。
・中性脂肪(グリセロール)とは何か
血液や肝臓に多く存在し、「脂肪細胞」として蓄えられる脂肪で、人が活動する上で必要なエネルギー源となる物質です。 でも、使われずに余った分は皮膚の下の脂肪組織や肝臓に蓄えられます。
気がついた人もいると思いますが、健康診断の検査結果で「TGまたはTAG」の記号で表示されています。
体脂肪を燃焼させるには、この脂肪酸とグリセロールを分解し燃焼させることです。
これは有酸素運動などの運動とカロリーコントロールで比較的落としやすいとされています。
具体的な方法を2つ
1.脂肪酸を燃焼させる
動物性脂肪(肉や乳製品)に多く含まれる飽和脂肪酸はコレステロールを増やしますからとりすぎに注意しましょう。
対応として野菜や海草類、きのこ類はコレステロールの吸収を抑える食物繊維を多く含みますので積極的に摂りましょう。
それから、オリーブ油や菜種油などに多く含まれるオレイン酸、青魚などに多く含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸も積極的にとり入れましょう。
2.中性脂肪(グリセロール)を運動で落とす
食事から摂取されたエネルギーの一部は、中性脂肪としていったん体内に貯蔵され皮下脂肪や内臓脂肪となりますが、体を動かすと蓄えられていた中性脂肪で補助します。
特に空腹時に燃焼効果がありますから積極的に体を動かしましょう。
参考ですがカロリーを消費するにも水分が必要です。
最後に
やはり簡単で楽な方法では脂肪は中々落とせませんから、少しの努力が必ず必要です。
楽をしようという考えは捨てて下さい。
でも、サウナで痩せやすい体質はつくれます。そのための方法は?⇒https://kenkotobiyou.com/to-do-make-the-constitution-to-tend-to-get-thin-at-a-sauna/
食事制限だけによるダイエット方法は、筋肉量を減らし、リバウンドしやすい体質になります。
使われなかった中性脂肪が増えすぎると、動脈硬化の原因になります。